Westvleteren(ウェストフレテレン )
ベルギーに6箇所ある公認トラピスト(修道院)ビール醸造所の中で、最も手に入りにくいと言われているのは幻のトラピストビールWestvleteren(ウェストフレテレン )である。他のトラピストが商用販売を行って大抵は酒屋かビアバーで手に入るのに対して頑固に現地・現場主義をとっている。しかも不定期に現地で販売する情報を探して予約していかないと手に入らない、更には転売禁止の貼紙を手渡されるという厳しさである。ところが、どうも修道院近くのレストランでも飲めるらしいというSNS情報を入手し、矢も盾もたまらずにその幻のレストランを探しにドライブに出かけてみた。オランダTilburgから約2時間半の行程だ。今回はベルギー南部のホップの街Hopperingを経由してSint Sixtus(シント・シクスタス ) 修道院を目指す。そこにお目当のWestvleteren(ウェストフレテレン )が飲める店があると信じて。ところが、探せども探せどもSint Sixtus修道院の周りにはそれらしきお店が見つからない。ガセネタかとあきらめかけていた時に奇跡はおこった。修道院から来た道を少し戻りかけた途中で、脇道にそれる辺りから人影がぽつぽつ出てくるのだ。そこから200mも入った先に特別な看板も無いけどロッジのようなお店が見えてきた。ひょっとしたらと飛び込んだら正解だった。そのお店で幸運にもWestvleterenとめぐり合うことが出来た。ここでは6%, 8%, 10%の3種類の瓶ビールが飲める。瓶にはラベルは無く、王冠の色で区別している。全身でWestvleterenを味わう。文句無くうまい!、最高にバランスと味わいの奥深さが同居している感動のビールだ。ベルギーの常連たちはAbt12を飲んでいたが、僕にはExtra8がちょうど良い。
このお店では、半ダース単位で一人1種類づつ品物が無くなるまでお土産用に買えるのが嬉しい。
近場のHopperingビールミュージアムではHopの育成や種別を現物でみられ大満足の一日だった。
Beer Profile:
レWestvleteren Blond
Alc. 5.8%。王冠は緑。黄金色。
レWestvleteren Extra8
Alc.8%。王冠は青色。ダーク。
レWestvleteren Abt12
Alc.10.2%。王冠は黄色。ダーク、ビター。